🌱知財シリーズ第3回 「特許」ってすごい!〜未来を変える発明のチカラ〜

こんにちは!
当事務所では、個人事業主や小規模事業者の皆さまの知財(知的財産)に関するお悩みをサポートしています。私自身も日々勉強を続けながら、「ちょっと難しいけれど、全然できなくもない!」を合言葉に、皆さんと一緒に学んでいけるブログを目指しています。

前2回は、知的財産全体の地図をざっくりご紹介しました。
👉第1回:「著作権だけじゃない!」~知財って、実はあなたのすぐそばにある~
👉第2回:「名前」や「ロゴ」にも知的財産があるって本当? 〜商標のお話〜シリーズ第2回

今回は「知財シリーズ第3回「特許」ってすごい!〜未来を変える発明のチカラ〜」についてのお話しです。


1.はじめに〜発明って、誰のもの?

「特許」と聞くと、大企業や研究者だけの世界だと思っていませんか?
でも、実は小学生でも特許を取っているんです!
最近では、若い世代を対象とした知財教育や発表の場もどんどん広がっています。
特許は、私たち一人ひとりの「ひらめき」を未来に繋げるための大切な制度なのです。


2.特許って何?

特許とは、「新しい技術的なアイデア=発明」に対して与えられる独占的な権利です。
例えば「こうすればもっと便利になる」といったアイデアを、他の人が勝手に使えないように守ってくれる仕組み。
特許になるためには、「新規性」「進歩性」「産業上の利用可能性」など、いくつかの要件を満たす必要があります。
機械や装置だけでなく、ソフトウェアや身近な道具でも、特許になる可能性があります。


3.意外と身近な特許の世界

特許って、実は思ったより身近な存在です。
ある小学生が考えた「防災用リュック」や「多機能文具」が特許を取得した例もあります。
また、グラビアアイドルの方が衣装に関する工夫で特許を取ったという話題もありました。
学校や地域で「発明クラブ」や「ジュニア知財教室」などが開催され、子どもたちがアイデアを形にする機会も増えています。


4.若い世代に向けた広がり〜万博での取り組み

特許庁や文部科学省などは、若い世代に向けた知財教育を推進しています。
その一環として、2025年大阪・関西万博の最終週には、「令和7年度 知財ビジネスアイデア学生コンテスト」が開催されます。
大学・大学院・高等専門学校・専修学校の学生たちがチームで参加し、自分たちのビジネスアイデアを知財の視点で競い合います。
私はこの取り組みにとても興味があり、オンラインで参加できるプログラムがあればぜひ視聴したいと思っています!


5.特許を取るには?〜気になる費用や手続き

特許取得のざっくりとした流れは以下の通りです。

  1. 発明の完成
  2. 出願(特許庁に提出)
  3. 審査請求 → 審査 → 登録

費用の目安(令和6年時点)は以下のとおりです:

  • 出願料:14,000円(電子出願)
  • 審査請求料:138,000円+(請求項数に応じて追加)
  • 登録料(1〜3年分):各年2,100円〜
  • 弁理士費用(任意):10万〜50万円以上(明細書作成や手続き代理)

※詳細は特許庁の公式サイトをご確認ください。

6.おわりに〜「未来をつくる力」は誰にでもある

特許は、専門家だけのものではありません。
「こんなのあったらいいな」「こうしたら便利かも」という日々の気づきが、未来を変えるかもしれません。
知財制度は、そうしたアイデアを“財産”として守り、育てるための仕組みです。
子どもや学生の皆さんにも、そして大人の私たちにも、発明のチャンスは開かれています!
ぜひ、あなたのアイデアを大切にしてくださいね。

知財の話って、ちょっと難しそうだったり、答えがすぐに出ないこともよくあります。
でも、だからこそ、私も学びながら、こうして少しずつでも伝えていけたらと思っています。

どのくらいの方に届いているのかはわかりませんが、
「へえ、知らなかった!」「ちょっと役に立ったかも」と思ってもらえたら本当にうれしいです。

また気が向いたときに、のぞいていただけたら嬉しいです。
私もまだまだ勉強中ではありますが、「知らなかった」で困る方を少しでも減らせるよう、
これからも知財のことを、できるだけわかりやすく発信していきます。

知財をもっと身近に。もっと味方に。

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👉特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)


▼ 次回予告

次回(第4回)は、趣向を変えて「契約」について取り上げます。
知財は“使ってこそ価値がある”。
そして、その「使い方」を決めるのが契約です。
そんな契約についてわかりやすくお伝えする予定です。
お楽しみに♪

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