「ゆるっと始める終活」講座|終活・相続のいろはセミナー「終活編」を開催しました

「ゆるっと始める終活」講座を開催しました

終活・相続のいろはセミナー『終活編』で、成年後見制度や終活について説明する行政書士と参加者の様子

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2026年2月25日、「ゆるっと始める終活」講座として、終活・相続のいろはセミナー「終活編」を開催しました。

終活という言葉を聞くと、

「難しそう」
「まだ早い」
「何から始めればいいかわからない」

そのようなイメージを持たれる方も少なくありません。

そこで今回のセミナーでは、“終活をもっと身近に、気軽に考えてもらうこと”をテーマに、クイズも交えながら、できるだけ分かりやすくお話ししました。

終活は、完璧に準備するものではありません

今回のセミナーでは、終活とは何か、相続までの全体像、認知症への備え、成年後見制度、任意後見制度、エンディングノートの活用などについてお話ししました。

タイトルを「ゆるっと始める終活」としたのには理由があります。

終活は、「完璧に準備しなければいけないもの」ではありません。

まずは、少し考えてみる。
家族と話してみる。
エンディングノートを開いてみる。

そのような小さな一歩から始めれば十分だと思っています。

だからこそ、今回のセミナーでは、専門用語を並べるだけではなく、終活を身近に感じていただくことを大切にしました。

終活とは「人生を整理すること」

終活という言葉は、「人生の終わりのための活動」と説明されることがあります。

ただ、私は終活とは、“亡くなる準備”だけではなく、“これからの人生をどう過ごしたいかを整理すること”でもあると考えています。

将来、介護が必要になった時にどうしたいのか。

どこで暮らしたいのか。

財産をどのように引き継ぎたいのか。

自分の想いや希望を整理し、大切な人と共有していくことが、終活の大きな意味の一つだと思います。

セミナーでは、終活から相続までの全体像についてもお話ししました。

遺言、任意後見、見守り契約、財産管理等委任契約、死後事務委任契約など、それぞれがどのタイミングで関わってくるのかを整理すると、終活の全体像が見えやすくなります。

終活クイズで見えてくる現実

今回のセミナーでは、「終活クイズ」も行いました。

たとえば、2025年の日本の人口減少数、相続されずに国庫へ入った財産の総額、銀行口座が凍結されるタイミング、デジタル遺産などについてです。

クイズ形式にすることで、参加者の皆さまにも自然と関心を持っていただき、会場でもさまざまな反応がありました。

特に最近は、ネット銀行やネット証券、スマートフォン、SNSなど、「デジタル遺産」の問題が増えています。

パスワードが分からず、家族が困ってしまうケースも少なくありません。

終活は、「縁起でもない話」ではなく、残された人が困らないようにするための準備でもあることを、改めて感じます。

認知症になる前に考えておきたいこと

認知症対策についてもお話ししました。

認知症などによって判断能力が低下すると、銀行口座の手続き、不動産の売却や管理、保険の手続き、遺産分割協議、相続対策などが難しくなる場合があります。

特に不動産については、将来自分で売却できなくなった場合はどうするのか、誰に引き継ぎたいのかなどを、元気なうちに考えておくことが大切です。

また、共有名義や相続登記未了の不動産が、後々大きな問題になるケースもあります。

終活は、「今はまだ元気だから大丈夫」ではなく、元気なうちだからこそできる準備が多い分野だと感じています。

成年後見制度と任意後見制度

セミナーでは、成年後見制度についてもご説明しました。

成年後見制度には、法定後見制度と任意後見制度があります。

法定後見制度は、すでに判断能力が低下した後に、家庭裁判所へ申立てを行う制度です。

一方、任意後見制度は、判断能力があるうちに、将来支援してくれる人や支援内容を契約で決めておく制度です。

また、後見人ができること・できないことについてもお話ししました。

後見人は、財産管理や契約手続きなどを支援しますが、介護そのもの、家事、医療行為への同意などは原則として行うことができません。

制度を正しく理解することが、将来への備えにつながると感じています。

エンディングノートは終活の第一歩

今回のセミナーで特にお伝えしたかったのが、エンディングノートの活用です。

エンディングノートは、お金がかからず、すぐに始められ、自分の好きなように書くことができる、とても始めやすい終活のツールです。

財産のことだけではなく、健康状態、介護や医療の希望、葬儀やお墓、デジタル関係、家族へのメッセージなどを書き残すことができます。

ただ、エンディングノートは「完璧に書かなければいけない」ものではありません。

白紙のページがあっても大丈夫です。

書けるところから、少しずつ。

写真を貼ったり、コピーを入れたり、自分らしい形で作っていけば良いと思います。

家族と話し合うことの大切さ

終活で大切なのは、「書類を作ること」だけではありません。

自分の想いや希望を、家族や大切な人と話し合い、共有することも、とても重要です。

セミナーでは、「家族会議」や「人生会議」という言葉についてもお話ししました。

何度も話し合いながら、自分はどうしたいのか、家族はどう考えているのかを共有していくことが、将来の安心につながっていくのだと思います。

終活は、一人で抱え込むものではありません。

家族や周囲の人と話し合いながら、少しずつ進めていくものだと感じています。

最後に

皆さん一人ひとり、生きてきた過程も違えば、将来への考え方も違います。

だからこそ、終活に「正解」はありません。

エンディングノートを完璧に書かなくても大丈夫です。

終活は、「じっくり、ゆっくり」。

無理をせず、自分のペースで、“ゆるっと”始めていくことが大切なのだと思います。

もし、

「何から始めればいいかわからない」
「自分の場合はどう考えればいいの?」

と迷われることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

皆さまの“最初の一歩”を、伴走者としてサポートできれば嬉しく思います。


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