土に学ぶ涼しさの知恵──ヒートアイランド対策
梅雨明け以降、雨が降らない日が続いています。 夕方の日課は、我が家の小さな家庭菜園への水やり。 そのときふと気づいたのです。
「土に水をまくと、風が吹いてきて涼しくなるのに、コンクリートだとムワッと暑くなる。これってヒートアイランド現象じゃない?」
気になって調べてみると、土のような機能を持つコンクリートやアスファルトが、実際にいくつも開発されていることがわかりました。
中でも注目したのが、以下のような技術です。
🌱 1. 保水性舗装
- 表面や内部に多孔質構造を持ち、雨水や散水を一時的に保持
- 蒸発時の気化熱で路面温度の上昇を抑える
- 通常舗装と比べて10℃以上の温度抑制効果があるとされています
☀️ 2. 遮熱舗装
- 日射熱を反射する遮熱材料を使用
- 昼間の熱・光の吸収を抑え、蓄熱を防止
- 夜間の放射熱も軽減し、夜の暑さ対策にも効果的
🌿 3. ウェットコンクリート
- 製造時に植物繊維を配合したコンクリート
- 保水・吸水・蒸発散・毛管作用など、土に近い性質を持つ
🧊 4. ソフトコンクリート
- ウェットコンクリートを超軽量化したもの
- 遮熱塗料を塗布することで:
- 表面:蒸発散を防ぎ、建物内部の温度上昇を抑制
- 裏面:保水性により、雨水の流下を遅らせる効果
現在、国道や都市部の歩道などで、こうした保水性舗装の導入が進んでいるそうです。
地球温暖化が進み、極端な寒暖差が日常になりつつある今、環境に寄り添う技術の進化はとても心強いですね。
ほんの小さな疑問から始まった調べものが、ヒートアイランド現象と、それに立ち向かう技術のすごさに気づかせてくれた、そんな暑い夏の夕暮れでした。
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